肝斑(かんぱん)とは

 

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肝斑は、頬や額、口周りなどに左右対称に現れるシミのことをいいます。老人性色素斑も同じように発症することがありますが、輪郭がハッキリとしている老人性色素斑とは違い、輪郭がハッキリとしないモヤのような形が現れるのが特徴です。

 

30〜40代に発症することが多く、症状が続くのは50代くらいまでです。60代になると進行はストップし、シミ自体が薄くなっていくことも。

 

肝斑と日焼けシミの見分け方

 

肝斑と一般的な日焼けによるシミの見分け方ですが、見た目に大きな差があります。

 

肝斑は、頬の両側に、左右対称の形で肌の上にモヤッと広がっています。
一般的な日焼けによるシミは、肌と患部の色の違いがエリア分けされたようにハッキリ違います。

 

▼ 肝斑の広がり方

 

  • 頬骨の上全体にチークを載せたように広がるタイプ
  • 頬骨の上から目じりにかけて一筆書きしたようなタイプ
  • 目じりの部分に小さく広がっているタイプ

 

多くみられるのはこの3タイプです。目の下のクマが実は肝斑だった!なんていうケースも。額や口の周りに出るタイプもいますし、左右対称だけど、形や位置が少し違うようなタイプもあります。

 

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とは

 

肝斑とよく似た症状でADM(後天性真皮メラノサイトーシス)があります。ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)も左右対称にできることが多く、肝斑に間違えやすい症状です。

 

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は遅発性太田母斑とも云い、皮膚の深い層(真皮層)にできるシミです。

 

思春期以上の頃からみられこともありますが、20歳〜30歳以上になるとよく見られ、色の薄いタイプから濃いタイプまで、二十歳を超えたほとんどの女性の顔にみられる、ごくごく一般的なシミですが、肝斑とは違い、真皮層でメラニンの生成がされるので、なかなか治りにくい特性があります。

 

肝斑とくすみの見分けかた

 

肝斑とくすみの見分け方ですが、そもそも、くすみは肌の透明感が失われた状態を指します。また、くすみの原因はメイクや角質が肌に残ってしまっているなど、色々あります。

 

まずは肌を清潔に保つようにしてみましょう。

 

肝斑の原因は?

 

肝斑は妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用によって発症することもあり、女性ホルモンの乱れによって引き起こされると考えられています。
そのため、妊娠中や更年期の人にも見られるシミです。また、精神的なストレスも肝斑の原因の1つと言われています。

 

 

肝斑セルフチェック

 

「もしかしたら肝斑かもしれない・・・」と心当たりのある方はセルフチェックをしてみましょう。

 

  • 30〜50代からシミができ始めた
  • 頬や額、口周りに左右対称のシミがある
  • シミが広範囲にわたってできている
  • 生理前にシミの色が濃くなる
  • 薄い茶色やグレーっぽい色で夏に濃くなる
  • 日ごろ、ストレスをよく感じる
  • ピルを服用している
  • 妊娠・出産の経験がある

 

以上の項目にチェックが多ければ多い程、肝斑の可能性が高いです。

 

肝斑は自分でのケアが難しい場合がありますので、気になる方は皮膚科・美容外科を受診してみましょう。

 

肝斑は30代からできる?

肝斑は30代からできやすいと言われています。

 

ソバカス雀卵斑(じゃくらんはん)は中学生くらいの思春期に多く見られます。逆に加齢によって発症してくるのが日光黒子(老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん))。
そして、肝斑は30代?40代に発症年齢が集中しているのですが、実際に症状が現れるのは50代後半までです。実は60代以降ではほとんど発症することは殆どありません。この年齢になると肝斑は薄くなったり、消えたりしていきます。

 

これは、肝斑がホルモンの活性時期と関係あるのが原因です。 そのため、ホルモンの活性時期である30代から40代に肝斑ができやすいんですね。

 

肝斑は男性でもできるの?

 

肝斑は男性でもできます。肝斑は女性ホルモンが原因ですが、男性の体内にも女性ホルモンが存在するので、男性でもこの影響を受けて肝斑ができます。

 

最近は男性も顔のシミ消したいと思う人が多いようですね。もし気になる場合は医療機関へ相談してみるといいかもしれません。

 

肝斑を消すには?

 

トラネキサム酸

病院などでは肝斑シミを消すためにトラネキサム酸を配合した内服薬を処方されることが多いです。トラネキサム酸は人工的に合成されたアミノ酸のことで、元々は抗炎症剤として使用されていました。

 

しかし、体内に取り入れると血液が体の隅々まで運んでくれて、メラニンを形成するメラノサイトに働きかけてくれることから、肝斑シミを消す治療にも用いられるようになりました。

 

内服薬以外だとケミカルピーリングや光治療、イオン導入などの消す治療方法があります。どちらにしても医師の診断が必要になりますので、肝斑を消すとお考えの人は病院を受診してみましょう。

 

トラネキサム酸は止血剤のため、血栓ができやすい人(動脈硬化など)は服用できない可能性があります。心配な方は医療機関で相談の上、服用するようにしましょう。

 

 

肝斑は美白化粧品でのホームケアも有効です!

 

肝斑は、シミ消し成分が配合されたスキンケア化粧品も効果があります。ピーリングと併用することで効果が高まるでしょう。

 

美容皮膚科では、アルブチン・油溶性甘草エキス・コウジ酸・ハイドロキノンなどの成分が用いられていますので、この成分が配合されているスキンケア化粧品を選ぶようにしましょう。

 

肝斑は紫外線を浴びることでシミが濃くなってしまいますので、毎日のUVケアもしっかりと行うようにしましょう。うっかり紫外線を浴びてしまった・・・なんて事になったらせっかくのシミケアが台無しです。

 

紫外線対策と、シミを消すスキンケアを継続して行うことで、肝斑を改善していきましょう。

 

スキンケアは継続が大切

 

 

肝斑に効く薬はある?

 

肝斑に働きかける薬はあります。

 

トラネキサム酸が配合された市販薬がありますが、皮膚科などを受診して処方される薬とは含有量に大きな差があります。

 

  • 処方薬:1日最大で2000mgのトラネキサム酸を摂取することが可能
  • 市販薬:1日最大で750mgまで

 

含有量が圧倒的に違うため、処方薬を服用したほうがもちろん効果も高いです。
しかし、病院に行く時間がない、すぐに服用したいときは市販薬を活用するといいでしょう。

 

肝斑の有効成分トラネキサム酸の薬は?

 

肝斑に効く、トラネキサム酸を含有した処方薬はどんなものがあるのでしょうか。

 

※基本的に、服用する量は年齢や体格、症状によって医師が決めます。処方された際に医師から指示された用量を守りましょう。

 

トランサミン錠250mg/トランサミンカプセル250mg

 

■剤形:錠剤/カプセル

 

■トラネキサム酸含有量:1錠(カプセル)中にトラネキサム酸250mgを含有

 

■1日の服用量:1日に3〜8錠(カプセル)を3〜4回に分けて服用。

 

トランサミン錠500mg

 

■剤形:錠剤

 

■トラネキサム酸含有量:1錠中にトラネキサム酸500mgを含有

 

■1日の服用量:1日に2〜4錠を3〜4回に分けて服用。

 

トランサミンシロップ5%

 

■剤形:液体状(シロップ)

 

■トラネキサム酸含有量:1mL中にトラネキサム酸50mgを含有

 

■1日の服用量:年齢により服用量が異なる

 

トランサミン散50%

 

■剤形:散剤(粉薬)

 

■トラネキサム散含有量:1g中にトラネキサム散500mgを含有

 

■1日の服用量:1日に1.5〜4gを3〜4回に分けて服用してください。

 

トランサミン注5%/トランサミン注10%

 

■剤形:液体(注射や点滴などの方法で投与)

 

■トラネキサム酸含有量:1アンプル中にトラネキサム酸250mg/2.5mL、1g/10mLを含有

 

※トラネキサム酸系の処方薬にはジェネリック医薬もあります。それらについては、医師に確認しましょう。

 

トランサミンの副作用

 

トランサミンの副作用として報告されているものは、食欲不振(0.61%)や悪心(0.41%)。

 

トランサミンは比較的副作用の少ないと言われていますが、痙攣などの重大な副作用も報告されていますので、服用中は注意してください。

 

また、眠気(0.1%)も報告されています。低確率ですが、トランサミン服用中に車などを運転する場合には要注意です。

 

その他にも、頭痛、発疹、薬疹、下痢、嘔吐、胸やけなどが報告されていますが、いずれも確率は0.1〜0.1%未満です。

 

トランサミンに止血作用があるため、生理が止まったという話がありますが、これは副作用ではありません。

 

女性ホルモンに影響を及ぼす薬ではないので、副作用として月経不順は記載されていません。しかし、実は、トランサミンは海外で「月経過多症」の治療薬としても使われているので、もし服用中に月経に問題が発生した場合は医師に相談しましょう。

 

個人で買えるの?市販薬は?

 

最近は、個人輸入で購入することもできなくはないのですが、副作用が出た時の対応や、日本に輸入できないもの、詐欺商品などの問題も沢山あるので注意しましょう。

 

肝斑の薬トランシーノとは?

 

トラネキサム酸を含有する市販薬は薬局やドラッグストアなどでも販売されています。その中でも、肝斑を消す薬として発売されているもので有名なのが第一三共ヘルスケアが発売している「トランシーノII」

 

「トランシーノホワイトC」という薬も発売されていますが、「トランシーノU」には、1日量(4錠)中にトラネキサム酸が750mg配合されていますが、「トランシーノホワイトC」にはトラネキサム酸は含まれていません。

 

トランシーノには「トランシーノU」以外に、化粧水などの薬用ホワイトニングシリーズが発売されており、それらの中にもトラネキサム酸が配合されているものがあります。

 

トランシーノUの成分
1日量(4錠)中:
トラネキサム酸 750mg
L-システイン 240mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 300mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 6mg
パントテン酸カルシウム 24mg
添加物:乳酸Ca、結晶セルロース、クロスカルメロースNa、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、タルク、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ

 

肝斑に効く漢方薬

 

肝斑は女性ホルモンのバランスが乱れることが原因で起こります。
ですから、ホルモンバランスの調整、血行改善の効能がうたわれている漢方薬が肝斑治療で使用されます。

 

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肝斑の治療方法

 

肝斑の治療方法でトラネキサム酸を用いた服薬治療を紹介しましたが、他にもシ肝斑を消す外科治療があります。
肝斑の外科治療に最も一般的に使われているのが「レーザートーニング」というシミ取りレーザー治療です。

 

レーザートーニング治療とは?

 

レーザー治療と一言いっても、その方法には色々な種類があります。
医療用レーザー機器(メドライトC6、スペクトラ、Qヤグレーザーなど専用機器)で、濃いシミを消すのにピンポイントで働きかける「Qスイッチレーザー」や「レーザーフェイシャル」などは、シミを消す治療に関心があるなら聞いたことがあると思います。皮膚のどの位置に、どんなシミがあるかによって、レーザーの種類を使い分けているんですね。では、肝斑にはどんなレーザー治療が有効なのでしょうか?

 

肝斑を消すのに有効とされているレーザー治療は「レーザートーニング」です。

 

レーザートーニングは、1064nmのQスイッチヤグレーザーを連続照射していく施術。施術時は他のシミ取りレーザー治療と同様にパチパチとした音が出ます。

 

また、最近では「スペクトラ」と呼ばれるレーザー照射機器が一般化してきています。
スペクトラは、美容大国の韓国で開発されたレーザー機器のひとつで、これまでレーザー治療ができないとされていた肝斑を消すための照射が可能になりました。

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