シミを消すならピーリング
ピーリングを取り入れることで、シミに悩む人にとって、どんなメリットがあるかご存知ですか?このページでは、ピーリングの特徴、シミを消す効果、ピーリングをする時の注意点、具体的な方法についてご紹介します。
ピーリングとは
ピーリングとは、ターンオーバーが乱れて、厚くなった古い角質を剥がし角質層を正常に戻すことを指します。
ターンオーバーが正常になるとシミの原因となるメラニン色素が外へは排出されるため、シミの元やシミを消すことができるのです。
ピーリングの主なやり方は、肌の表面に角質を柔らかくする酸を塗って剥がす方法です。最近は、自宅でのスキンケアにも使えるとしてピーリングジェル、ピーリング石鹸なども多く販売されていて、専用のピーリング剤ではなくても、気軽に角質ケアができるようになってきました。
皮膚科で施術してもらうケミカルピーリングと、自宅で簡単に行えるホームピーリングがあり、これらの違いは、ピーリング剤として使用する酸のPHと濃度。
皮膚科で使用するピーリング剤の方が濃度が高く、1回のピーリング効果も自力でやるより遥かに高いので、シミを早く消したいと思っている方は皮膚科でケミカルピーリングを受ける事をおすすめします。
ピーリングで得られる効果
ピーリングは、肌に溜まった古い角質を剥がすことで、加齢や毎日の外敵ダメージによって、ターンオーバーが遅れ、古い角質がどんどん蓄積されてしまった角質肥厚(かくしつひこう)を解消し、厚くなりすぎた角質層を正しい状態に戻し、ターンオーバーを正常化する効果があります。ターンオーバーを正常にすることで、シミの元のメラニンの排出を促し、シミを消す効果が期待できるのです。
【効果1】美容成分の浸透率アップ効果がある
ピーリングで角質ケアをすることで、古い角質(垢)が剥がれ落ちた肌のトーンは明るくなり、キメを含む、肌表面の状態が良くなることで、化粧水や美容液、クリームなどで取り入れる、美容成分や栄養の浸透率も高くなる効果があります。
【効果2】あらたな細胞の生成も活発になる
ピーリングがターンオーバーを正常化させるということは、垢を剥がすと同時に、新しい細胞が、肌の奥から、上に押し上がってくるようになります。
ここがポイント!
ピーリングを行うことで表皮が活性化し、コラーゲンが増え、シミのもととなる、メラニン色素を外へ排出する作用があります。そのため肌の代謝が上がり、肌の若返り効果を得る事ができるのです。
【効果3】古い角質と一緒にシミの元も排出し、シミを消す
シミを消したいと悩むの人の肌は、本来は古い角層とともに排出されるはずだった、メラニン色素も溜まったままです。
ピーリングによって、ターンオーバーの乱れが正しいサイクルに戻ることで、内側に溜まったままになっていたメラニンが、どんどん上に押し上がってきてバリア機能としての役目を終えた古い角質と共に、メラニンも剥がれ落ちていくので、シミを消す効果はもちろん、ニキビ跡にも効果的です。
ピーリングをする時の注意
「酸を塗って角質を剥がす」
これだけを聞くと、肌を痛めつけているのでは?と心配になりますよね。
自然治癒の力を借りるのではなく、外から働きかけるスキンケアなので、少なからず、肌への刺激や、副作用の可能性があることも考えられます。
まずは、あなたの肌タイプに合っているかチェックし、用法用量、使い方を正しく理解して、安全にピーリングをおこなっていきましょう。
ピーリングに向いていない肌タイプ
ピーリングは肌表面にAHA、またはBHAというピーリング剤を塗るか、ピーリング作用のある成分配合のジェルや石鹸で顔を洗って、剥がし取りやすい状態にしてから、除去用の器具を使って、削り取っていきます。
そのため、摩擦などの刺激の抵抗力が低い、敏感肌や皮膚が元々薄いタイプの人は炎症を起こしやすく、赤みや痛みが生じることがあります。
カサカサ状態・肌荒れ中も控える
季節の変わり目などで、極端に肌が乾燥している人も、バリア機能が著しく低下している状態なので、少しの刺激でもヒリヒリしやすいかと思います。しっかり保湿をして、極度の乾燥状態から抜け出してから、ピーリングをするようにしましょう。
皮膚科でケミカルピーリングをするときは、治療前に問診があるので、心配な人は医師に相談をしてみましょう。
ホームピーリングをする前にパッチテスト
ホームピーリングをする人は、腕の内側の柔らかい皮膚(目立たない場所)でパッチテストをしてみて、ピーリングをしても問題がないかチェックをしてから顔の角質ケアをおこないましょう。
ホームピーリングをするときは用法用量を正しく守る
自力で角質ケアをするときは、ピーリングジェル、石鹸など、使用するスキンケア用品の使い方を守りましょう。
ピーリング作用を持つ成分は、化粧品に入れる場合は、皮膚に悪影響を及ぼさず、安全に使えるように、1つの商品に入れられる配合量が決まっています。
なので、角質ケア化粧品の場合は、一般的な使用方法での安全性は比較的高いです。
しかし、メーカーが定めていない使用方法で、誤った使い方をしてしまうと、肌が荒れてしまったり、痛みが伴ったりといった副作用も捨てきれません。
使用する化粧品の使い方をよく読んでから、ホームピーリングをしましょう。
ピーリング後の与える・ダメージから守るケアを徹底する
ピーリングをした後の肌は、デリケートな状態です。敏感になっている肌へのスキンケアを怠ると、逆に大ダメージを与えかねません。
特に、シミを消したい肌は、メラニンを生成する原因となる紫外線は大敵です。ピーリング後は、バリア機能が不安定なので、化粧や保湿剤で肌の奥を保護しましょう。
美肌に必要な栄養を、化粧水、美容液、乳液やクリームでしっかり与えることと、日中のダメージを最小限に抑えるために、UVカット剤配合の化粧下地や、日焼け止めを塗るように心がけてください。
クリニックで行うケミカルピーリング
皮膚科や美容クリニックで行うケミカルピーリングとは、ピーリング剤と呼ばれる酸を塗り、古くなった角質を除去しターンオーバー(入れ替え)を活性化させる方法です。
ケミカルピーリングをすることで、古い角質を剥がすだけではなく、新しい皮ふの生成が促されます。
シミ以外にも、くすみ、クマ、ニキビ跡、小じわなど様々な悩みを改善する効果があります。
施術期間・回数について
ケミカルピーリングの施術期間は、理想としては2週間に1度のペースで、5?6回ほど通うのが効果的。理想のペースでおこなうことで、効果がより実感しやすくなります。
ケミカルピーリングは自由診療
ケミカルピーリングは自由診療のため、保険が適用されません。関東圏のクリニックで調べてみた所、施術料金は、6,000?8,000円程度のようです。
※使用する薬剤や、ピーリング後のアフターケアによって、料金にバラつきがあります。
施術は5、6回が理想なので、30,000円?48,000円(+初診料やアフターケア用の薬等)が掛かると思っておきましょう。
施術時間・ダウンタイムについて
施術は、1回につき、およそ30?40分程度かかります。施術自体は薬剤の塗布は5分程度置き、そこからピーリング剤を中和して拭き取り、肌を沈静化させれば終わりです。
※皮膚科、クリニックによっては、イオン導入やクールダウンマスク等も施術内容に含まれています。
なお、ダウンタイムは、薬剤によっては、術後12時間程度の化粧は控えることが必要です。(BHA)
皮膚科が使っているピーリング剤
・AHA(アルファヒドロキシ酸)
天然由来の成分が多い水溶性の酸性の物質。クエン酸・リンゴ酸などのようにフルーツに沢山含まれている成分で、フルーチ酸とも呼ばれている。各つを柔軟にして古い角質が剥がしやすくなる。配合濃度によっては、皮膚が薄い人にはピリピリと赤みや炎症が起きる場合もある。
・BHA(ベータヒドロキシ酸)
代表的なBHAはサリチル酸やパパイヤ酵素。油溶性なので、皮脂とのなじみやすく毛穴に詰まった角栓を溶かすほど効果が高い。角質への影響度が強いことから、バリア機能が低下し、BHA剤でのピーリング後、正しいアフターケアをしないと、肌トラブルを起こしやすい。化粧品の配合量は0.2%とごく薄い濃度と定められている。
施術後の注意
ケミカルピーリングをした後は、施術中にピリピリする位なので、終わった跡もバリア機能が不安定です。人によっては2、3日程度、皮フが赤くなったりカサカサしたりすることがあります。
角質層を剥がしているので、水分を失いやすい状態です。いつもより保湿を入念におこないましょう。
また、角質層が薄くなっているので、紫外線を肌の奥深く(真皮層)まで通しやすい状態です。毎日必ず、低刺激性の日焼け止めを塗って太陽光を受けないように注意が必要です。
自宅でできるホームピーリング
一方ホームピーリングは自宅でできる手軽なピーリングです。ピーリング剤もクリニックより濃度が薄いので、さほど危険ではありません。
ホームピーリングは、既製品を購入、自作どちらでもおこなえます。
ネット通販やドラッグストアで売っている、洗顔、ピーリングジェル、石鹸などを日々のスキンケアに取り入れるか、ピーリング剤を手作りで作るかということですね。
ここからは、購入できる各ピーリング商品の特徴と、オススメ商品をご紹介します。ピーリング剤を手作りしたい方のために、ハンドメイドの手順もご紹介。興味のある方はページの下までスクロールをお願いします。
※ただし、皮膚が薄い、肌がピリピリと荒れやすい人は、皮膚科クリニックでピーリング剤の濃度を調整してもらいながらのピーリングの方が安全です。
ネットや店舗で購入できるピーリング商品
購入できるピーリング商品は、洗顔、石鹸、ピーリングジェルから、角質をこすってポロポロと落とすゴマージュやスクラブタイプや、ふき取りタイプもあります。摩擦で肌を痛めてしまう可能性もありますので、なるべく肌にやさしいものを選ぶようにしましょう。
もし、ピーリング後に肌が赤くなってしまうようでしたら使用を中止しましょう。
ピーリング剤を手作りで作る
ピーリング剤は薬局で売っている材料で作る事ができます。使用するクエン酸は酸としては弱いため、このピーリング剤では色の濃いシミを消す効果はあまりありません。薄いシミを消す効果は期待できます。
--材料--
クエン酸…10g
精製水…100ml
空き容器(煮沸消毒が可能なもの)
--作り方--
煮沸消毒した空き容器にクエン酸と精製水を入れ、クエン酸が溶けるまで混ぜます。
手作りピーリング剤の使い方
@ピーリング剤を顔全体につけて、手でしっかりなじませます。
A30秒ほどおいたら、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。
Bピーリングの後は乾燥しやすいので、しっかりと保湿しましょう。
イオン導入をすると相乗効果でシミ消し効果アップ
ピーリングをした肌は、銭湯で垢すりをした後の肌のようにスベスベの状態。キメが整いやすく、肌内部まで、美容成分が行き渡りやすくなっています。
シミを消す効果があるとされるアルブチンやビタミンC誘導体、ハイドロキノンなどは、メラニンの生成工場である、メラノサイトに働きかけたり、肌の内側で留まってしまったメラニン色素を無色に変える作用があったりと、奥まで届いて効果を発揮する成分です。
ピーリング後の肌に、アレティのクラリティ・リンクル美顔器などを使って、シミを消す効果のある有効成分をイオン導入させることで、シミの原因に最大限働きかけることができます。