シミを消すために漢方薬で体質から改善しましょう

 

漢方薬

シミを消すために、体の内側からもケアしてみませんか?体質を改善することで、シミのできにくい体をつくることが可能です。

 

その方法は「漢方薬」です。

 

漢方薬は、植物や鉱物などの自然素材で、薬効成分を持つ「生薬」を複数組み合わせて作られた薬のことです。自然のものを使っているので体に優しく、安全です。この漢方薬の中で、シミ対策に効果が期待できる漢方薬をいくつか紹介していきます。

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 

当帰芍薬散は女性に強い味方となる漢方薬です。
冷え性で生理不順などが悩みの女性に処方されることが多く、血液の流れが滞る東洋医学でいう「お血(おけつ)」の状態を改善します。
血液の流れ、つまり血の巡りは肌のターンオーバーには重要な要素です。血の巡りが悪いと、肌細胞へ酸素や栄養素が届きにくくなり、肌の生まれ変わりが上手くいかなくなってしまいます。滞った血を取り除いて、血行を改善することでシミも改善していきます。

 

当帰芍薬散にはホルモンバランスを整える効果があると言われていますので「肝斑」に悩んでいる人にもおススメです。胃腸が弱い方やアレルギー体質の方は胃への不快感などの副作用があるので、注意です。

 

帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の配合成分
  • 当帰(とうき)
  • センキュウ…「血」と「気」の巡りをよくし体のバランスを整える
  • 茯苓(ぶくりょう)…利尿作用や健胃作用
  • 白朮(びゃくじゅつ)または蒼朮(そうじゅつ)…利尿、発汗作用
  • 沢瀉(たくしゃ)…利尿、止瀉作用
  • 芍薬(しゃくやく)…鎮痛、鎮痙、収斂、緩和作用

 

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 

桂枝茯苓丸は冷えやのぼせ、生理痛が悩みの女性に強いタイプの漢方薬です。当帰芍薬散よりも比較的体力があり、アレルギーなどにも強い人にはこちらがおすすめです。当帰芍薬散と同じく血行を良くしてのぼせや冷えを改善することで、ホルモンバランスを整える効果があるとされています。

 

シミや肝斑だけではなく、顔のくすみや目の下のクマなどにも有効です。顔色が悪く、顔のくすみに悩んでいる人にはこの桂枝茯苓丸がおすすめです。胃腸が弱い方や肝臓機能が弱い人、アレルギー体質の方は副作用があるので、服用には専門家や医師に相談するようにしましょう。

 

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の配合成分
  • 桂皮(けいひ)…補陽、発汗、解肌、止痛の作用
  • 茯苓(ぶくりょう)…利尿作用や健胃作用
  • 牡丹皮(ぼたんぴ)…消炎、止血、鎮痛作用
  • 桃仁(とうにん)…消炎、通経、瀉下薬作用
  • 芍薬(しゃくやく)…鎮痛、鎮痙、収斂、緩和作用

 

加味逍遥散(かみしょうようさん)

 

加味逍遥散はのぼせやイライラといった、精神的な症状を伴う女性の悩みに強い漢方薬です。疲れやすく、体力が弱い方におススメの漢方薬で、血行改善のほかにも精神的なストレス軽減が期待できます。

 

ストレスが溜まると、自律神経が乱れて血行が悪くなりホルモンバランスが崩れます。これらを改善することでシミにアプローチしていきます。他にも、過剰なストレスは活性酸素を発生させてメラニンの元になる「メラノサイト」を活性化するので、他のシミ予防をキッチリやっているのにシミが改善されない!という悩みを抱えている人にオススメの漢方薬です。

 

胃の不快感や肝臓障害のほかに、腸などの消化器官に負担をかけてしまい、副作用が現れることがあるので、こちらも服用の際は専門家などに相談してからにしましょう。

 

加味逍遥散(かみしょうようさん)の配合成分

当帰(とうき)…鎮痛、鎮静、強壮作用
芍薬(しゃくやく)…鎮痛、鎮痙、収斂、緩和作用
白朮(びゃくじゅつ)…利尿、発汗作用
茯苓(ぶくりょう)…利尿作用や健胃作用
柴胡(さいこ)…解熱、解毒、鎮痛、消炎
牡丹皮(ぼたんぴ)…消炎、止血、鎮痛作用
山梔子(さんしし)…鎮静、消炎、止血、解熱作用
甘草(かんぞう)…諸々の急迫症状の緩和、鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳の作用)
薄荷(はっか)…発汗、発散作用
生姜(しょうきょう)…体を温め、消化機能を整える働き

 

清上防風湯(せいじょうほうふうとう)

 

清上防風湯は顔の熱や炎症を改善し皮膚病を予防する働きがあり、主に顔の皮膚の悩みに強い漢方薬です。この漢方薬は、比較的体力があり健康的な人にオススメの漢方薬で、冷えや生理不順に悩んでいたり体力に自信のない人は他の漢方薬を考えた方がいいです。

 

清上防風湯の「清上」とは「体の上の方を清涼にする」という意味で、特に顔の炎症への働きかけが得意な漢方薬でニキビなどの炎症を改善する働きがあります。ニキビ跡やニキビの悪化、アレルギーで顔の肌荒れが酷いなど場合、最終的に色素沈着に繋がるので、これを事前に改善、予防することでシミにつながらないようにします。また、川きゅう(センキュウ)には血行を改善し、ターンオーバーを促す働きがある成分なので、できてしまったシミの改善にも期待ができます。

 

胃腸が弱く、妊娠中の方、体力の弱い人は注意がひるようなので専門家や医師に相談のうえで使用を検討してください。

 

清上防風湯(せいじょうほうふうとう)の配合成分

防風(ぼうふう)…解熱作用
薄荷(はっか)…発汗、発散作用
荊芥(けいがい)…解熱作用やかゆみを鎮める作用、抗菌作用
連翹(れんぎょう)…消炎、利尿、排膿、解毒作用
黄連(おうれん)…消炎、止血、精神安定作用
黄ごん(おうごん)…抗菌作用、解熱、利尿、抗アレルギー、解毒作用、肝機能の活性化
山梔子(さんしし)…鎮静、消炎、止血、解熱効果
桔梗(ききょう)…膿などをとり除く
センキュウ…「血」と「気」の巡りをよくし体のバランスを整える
白シ(びゃくし)…鎮静、鎮痛、排膿、血行改善作用
枳実(きじつ)…消化不良、腹痛を改善
甘草(かんぞう)…痛みを緩和し、緊張をゆるめる作用

 

当帰飲子(とうきいんし)

 

当帰飲子は冷え性で皮膚が乾燥しやすい人への漢方薬です。比較的体力はあるが、年齢を重ねるにつれて乾燥肌が酷くなってきた、季節を問わず乾燥肌に悩んでいる、肌に痒みがある。こういった肌の乾燥に関わるトラブルに対し、痒みをおさえて、肌に栄養と潤いを与えて、乾燥肌を改善に導きます。
乾燥肌は肌が傷つきやすく、それが元で悪化すると色素沈着が起こりシミになってしまいます。それを当帰飲子は事前に防ぎ、潤いを与えることで肌トラブルを回避する働きがあります。

 

胃腸が弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などを起こしやすい人はまずは専門家や医師に相談してください。

 

当帰飲子(とうきいんし)の配合成分
  • 当帰(とうき)…鎮痛、鎮静、強壮作用
  • 芍薬(しゃくやく)…鎮痛、鎮痙、収斂、緩和作用
  • 地黄(じおう)…補血(ほけつ)、強壮、止血、滋潤(じじゅん)効果
  • センキュウ…「血」と「気」の巡りをよくし体のバランスを整える
  • 黄耆(おうぎ)…利尿、強壮、血圧降下作用
  • 甘草(かんぞう)…諸々の急迫症状の緩和、鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳の作用
  • シ莉子(しつりし)…血圧低下、利尿、目の充血、流涙への効果
  • 防風(ぼうふう)…解熱作用
  • 荊芥(けいがい)…解熱作用やかゆみを鎮める作用、抗菌作用
  • 何首鳥(かしゅう)…強壮、強精作用

 

桂枝茯苓丸料加ヨク苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)

 

桂枝茯苓丸料加ヨク苡仁は体力はあるが、のぼせて、足の冷えが気になり、肌の調子が悪く、ニキビがフェイスラインやおでこにできやすいなどの悩みに強い漢方薬です。

 

桂枝茯苓丸と同じように血行を良くしてのぼせや冷えを改善することで、ホルモンバランスを整える効果があるとされています。シミや肝斑だけではなく、顔のくすみや目の下のクマなどにも有効で、桂枝茯苓丸にシミへの有効成分として有名なハトムギであるヨク苡仁(ヨクイニン)を加えた、日本で創られた漢方薬です。

 

胃腸が弱い方や肝臓機能が弱い人、アレルギー体質の方は副作用があるので、服用には専門家や医師に相談するようにしましょう。

 

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の配合成分
  • 桂皮(けいひ)…補陽、発汗、解肌、止痛の作用
  • 茯苓(ぶくりょう)…利尿作用や健胃作用
  • 牡丹皮(ぼたんぴ)…消炎、止血、鎮痛作用
  • 桃仁(とうにん)…消炎、通経、瀉下薬作用
  • 芍薬(しゃくやく)…鎮痛、鎮痙、収斂、緩和作用
  • ヨク苡仁(よくいにん)…利尿、鎮痛作用

 

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

 

十味敗毒湯はまあまあ体力があるが、じんましんや湿疹がでたり、化膿した皮膚疾患ができたばかりの方向けの漢方薬です。体内の水分量を調節して、乾燥したり化膿しやすいといった肌トラブル全般に働きかけます。いわゆる「できもの」や急にできた腫れて痛みのある化膿性の皮膚疾患、他にもアレルギーなどによる皮膚炎、湿疹、じんましんなどの、かゆみや熱をもったり化膿したりするおそれのある皮膚疾患に広く使われている漢方で、これらの皮膚疾患を早期に改善することで、色素沈着が起こりシミになってしまうのを軽減させるように働きかけます。

 

胃腸が弱い方や肝臓機能が弱い人は副作用があるので、服用には専門家や医師に相談するようにしましょう。

 

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の配合成分
  • 柴胡(さいこ)…「熱」をさまし「気」の滞りをとり除く
  • 桔梗(ききょう)…膿などをとり除く
  • センキュウ…「血」と「気」の巡りをよくし体のバランスを整える
  • 茯苓(ぶくりょう)…利尿作用や健胃作用
  • 連翹(れんぎょう)…清熱、解毒、消腫の作用
  • 桜皮(おうひ)…排膿、解毒作用
  • 防風(ぼうふう)…解熱作用
  • 独活(どくかつ)…発汗作用、解毒作用、血管収縮作用
  • 甘草(かんぞう)…痛みを緩和し、緊張をゆるめる作用
  • 荊芥(けいがい)…解熱作用やかゆみを鎮める作用、抗菌作用
  • 生姜(しょうきょう)…体を温め、消化機能を整える働き

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